07年9月20日
ウェザー・リポートのジャケットみたいになってら。
青と赤が混ざらないなんて!
その下でヒトが仕事して、その一方でサボるなんて!
フクロウよ!いっそ連れて行ってくれ。
何日か前の日誌に自然に圧倒されている旨を書いた。
返す刀で、やっぱり都会最高。と思う。
じゃあそうだな、ラガーでお願いします。
07年9月17日
リズムのハネ具合を修正。
いまはスウィングパーって言葉は使わないのだろうか。
「ハネのパーセンテージはそもそも揺らいでこそグルーヴである」
90年代にそんな考え方が浸透して、
必ずしも率で決め込む時代ではなくなった。
そのかわり2小節の揺らぎを貼っていく時代になった訳だけど。
まあそんなことはいいか。
実際ガチガチにスクエアなリズムボックスでだって踊るしさ。
ヒトは踊るための音楽が好きだ。
ボクも4つ打ちばっかり作ってた時代があるわけで。
ただしそのヒトたちが全員「踊る」のかというと、それは別のハナシになる。
踊らないけど、踊りたいヒトのための音楽。
逆か。
踊りたいけど、踊らないヒトのための音楽。
それを理想として掲げてみる。
90年代初頭のクラブの闇のなかでぬぼーっと突っ立ている自分を思い出した。
いや、全く踊らなかった訳ではないが、
それはただのモラトリアムじゃなくて
その断絶の溝(グルーヴ)にはなにか在ると思うんだ。
なんだよ。そんな直接的なハナシだったのか。
ところが実際、この加減が難しい。
雲が秋らしくなってきた。
都会っぽくて見晴らしのいい場所を求めてここに引っ越したわけだが
結果的に圧倒してくるのは自然の表情の豊かさだ。
07年9月15日
いい天気だけど打ち込み。
画面は曇りだ。
ふとバルコニーに出るとバジルにてんとう虫。
慌てて撮ったらピン合わず。
こんな高い場所にも虫って来るんだな。感心。
鳥に関して言えば
いろんな種類が来訪する。渡り鳥みたいな集団も。
諸兄姉に於いてはここから飛び立つのではなく、
滑り落ちるように身を任せ
翼は広げるだけで羽ばたこうともしない。
同じ高さに在っても
覗き込むことさえ出来ないボクと、落ちることも躊躇しない鳥。
見えるものも、感じることも全く違うのだろう。
ああ、そうさ。羨ましいさ。
そんな風に生きられたらいいのに。
ボクら、この地表を奪い合って生きてるけど
空は驚くほど有り余ってて、世界が広いものな。
てことで、
しつこいようだが家賃が高いぞ。
07年9月12日
外仕事が続いて少し間隔が空いた。
「アルバム出来るまでパジャマは脱がぬ!」
空手バカ一代よろしく小さな大見得切ったものの、
さすがに現場にパジャマで行くわけにも行かない。
これは挫折というのか。ま、気分と作業量の問題ということで。
実際、仕事としてアーティストさんのプログラムに乗っかると
舟は誰かが漕いでくれてる訳でさ、
オール握ってない手で作業できるし、
風景だってちょっと違っていいもんだ。
ま、漕ぎ手がヒドいと水だってかぶるんだけどそのうち乾くしさ。
セーブはしてるものの、
ここの家賃高いから働かなきゃならんし、
半々くらいでやってくのがいいペースなのかな。
向こう岸も見えてないのに半分も全部も無いか。
そんなこと思う夕暮れ。
07年8月23日
こんどはオレンジ。
静かだ。
ここは夜になると物音ひとつ聴こえない。
地球のまわる音がだけが響く。
リバーブは極力使いたくなくなる。
16分音符をあまり使えないのでリズムの隙間が貴重なのだ。
夜、外を散歩するとマンションを囲むようにタクシーが休んでいる。
アイドリングのエンジン音だけが響く。
甘いものが欲しい。
コンビニで硬いプリンを物色しよう。
「とろける」だと?
頼むからプリンは固めておいてくれよ。
小さめのポリ袋ぶら下げてマンションに戻る。
だだっ広いテラスを抜けて3機あるエレベーターのうち左端を選ばせていただく。
端っこが好きな人生だ。
上昇中、ハングルの落書きを見ながらいつものように耳を抜く。
気圧が違いすぎるのだ。
24階に着いて、ぐるりと周る廊下を右に進む。
逆だと「団体」のお偉いさんのドアを通ることになる。
幹部クラスほど当たりが柔らかい、というのは本当で
本人は普通のお父さんに見えるのだが朝には若い衆がずらりと並ぶ。
怖い目にはなにも遭ってないが、無用なトラブルは避けたいものだ。
環状の廊下の真ん中は吹き抜けている。
未だにまともには覗き込めない。
横目をかすめたのは「嘘だ!」と叫びながら落ちていくルークの幻影か。
高所恐怖症は治っていないのだ。
数々の矛盾を含んだこの部屋に戻って、テレビの灯りだけで硬いプリンを食べる。
こんな上空でも暑いのでバルコニーに布団を敷いて寝てみよう。
地球のまわる音がだけが響く。
